

PROJECT
STORY #03
若手社員による成果発表会
この場は単なる「報告」ではなく、若手社員一人ひとりが「自分のキャリアを、自分で描く」ための大切なポイントでもあります。

入社時の目標に立ち返る
キャリア教育の一環として、発表の2ヶ月ほど前からワークショップ形式で「1年間の振り返り」と「来期の目標設定」に取り組み、自己評価を深めていきます。
振り返るのは、入社時に掲げた「1年目の目標」。
・現場での基本的な動きを習得すること
・施工図の読み取りができるようになること
・先輩に頼らず現場管理を一部任されるようになること
目の前の仕事に夢中で、正直その目標の存在すら忘れていた時期も。
でも、あらためて振り返ると、「あの時の自分より、確実に前に進んでいる」と実感できる瞬間が必ずあります。
また同時に、「この1年で何に苦労したのか」「どんな場面で壁を感じたか」も言葉にすることで、自分の課題や来期への意欲が、より具体的になっていきます。
経営陣の前で語る「自己成長」
成果発表会当日。集まるのは、現場でOJTを担当してくれた先輩や教育担当の社員だけではありません。
経営幹部や他部署の管理職など、多くの関係者が発表を聞いています。
「入社1年目の私が、社長の前でプレゼンするなんて…」
そんなプレッシャーを感じながらも、どの社員も堂々と自分の言葉で、自らの成長と向き合います
「最初は図面を読むのも一苦労だった私が、今では職人さんと現場調整をできるようになった」
「失敗した時、先輩がどうフォローしてくれたかを忘れず、次は後輩にそれを返したいと思っている」
発表には、成長の証だけでなく、「人とのつながり」や「支えられた経験」も込められています。
だからこそ、聴いている社員たちも、自然と真剣に耳を傾け、時には笑顔になり、時には感動すらする場所にもなっています。

一人ひとりの成長を、全社で見守る文化
この発表会には、五十嵐工業ならではの組織文化が表れています。
「若手の育成は、教育担当者だけの仕事じゃない」
そう考える会社だからこそ、全社員で若手を育てていくことを大切にしています。
また、発表のあとには、経営陣からのフィードバックが一人ひとりに贈られます。
「〇〇のように自分で考えて動いた点は素晴らしい」
「この経験はきっと、次の〇〇プロジェクトで活きるはず」
など、経営視点からの言葉がけを受けることで、若手にとっては「見てもらえている」という安心感と次へのモチベーションが生まれます。
単なるスキル教育にとどまらず、組織全体で人を育てる仕組みがある。
これが、五十嵐工業の若手育成の強みの1つです。
発表することは、次の成長への第一歩
成果発表会は、1年の「まとめ」ではなく、「はじまり」でもあります。
「来年は、後輩の教育にも関わってみたい」
「もっと専門性を深めて、現場の中心を担いたい」
「安全管理の知識を活かして、社内に制度を提案してみたい」
発表の場で宣言することで、自らの未来に責任を持つ。
そして、その目標に向かって、また新しい1年が始まります。
