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PROJECT
STORY #02

プロジェクトストーリー #02

若手社員による新入社員教育プログラム作成

入社してから、まだ1年。右も左も分からなかったあの頃の自分が、いまは「教える側」になっている。
これは、五十嵐工業の若手社員が主体となって取り組んだ、新入社員教育プログラムのストーリーです。
「去年、教わったことを、今年は伝える側に」。
そんなチャレンジから生まれたのは、単なる「研修資料」ではなく、現場のリアルと五十嵐工業らしさが詰まった、唯一無二の学びの教材でした。
若手社員による新入社員教育プログラム作成

背景にあるのは「若手の声を、仕組みに」という想い

この取り組みが始まったのは、2025年春のこと。
24卒の若手社員たちが、自分たちのキャリア形成の一環として、「次の世代にバトンを渡す」役割を担いました。任されたのは、25卒新入社員向けの初期教育の一部です。

きっかけとなったのは、彼ら自身の経験でした。
入社当初、不安や疑問を抱えながら現場で奮闘してきた1年間。その中で、「あのとき、こういう説明があればもっと安心できた」「この資料、わかりづらかったな」と感じたことは、一人ひとりの中に残っていました。

その「声」をカタチにする。
若手社員のリアルな経験に基づいた改善提案を、実際の教育資料に反映させるという新たな試みがスタートしました。

若手目線で、伝えたいことを伝わる形に

今回のプロジェクトでは、ただ資料を「引き継ぐ」のではなく、ゼロベースで見直し、必要に応じて大幅なリライトや新規作成も行いました。

特に意識したのは、「相手目線で伝える」こと。
・初めて現場に立つとき、どんなことに不安を感じるのか
・先輩に聞きづらいと思ってしまうのはどんな瞬間か
・どんな言葉や説明があれば、もっと理解できたのか

そうした「去年の自分」に立ち返りながら、言葉選びや構成にも細やかな工夫を凝らしました。
また、形式面でも改善を重ね、図解や写真を多用したスライド形式にすることで、視覚的にも理解しやすい資料へと進化させました。難しい専門用語には補足を入れ、実際の業務で起きたエピソードを交えながら、「仕事のリアル」が伝わる内容に仕上げました。

背景にあるのは「若手の声を、仕組みに」という想い

教えることは、自分を鍛えること

もちろん、簡単な取り組みではありませんでした。
自分たちもまだ社会人2年目。経験の浅さを自覚するからこそ、「本当にこれで正しいのか?」と迷い、調べ、検証する日々が続きました。

「曖昧なまま伝えるのは違う。ちゃんと自信を持って教えられる内容にしたい」
そんな想いから、業務マニュアルや実際の施工現場の記録を見直したり、先輩社員に確認を取ったりしながら、一つひとつの情報を丁寧に再構築していきました。

この取り組みを通して得たのは、教育スキルだけではありません。
・調べてまとめる力
・わかりやすく伝える力
・相手の立場に立って考える力
・チームで役割を分担してやり切る力

すべてが、施工管理という本業にも通じる「人を動かす力」「プロジェクトを前に進める力」につながっていました。

「任される」という成長機会

このプロジェクトは、上司からの「指示」ではなく、「提案」として若手に委ねられたものでした。
「君たちの視点が、次の教育をもっとよくするはずだから、任せてみたい」
その信頼と期待に、若手社員たちは応えようと全力を尽くしました。

五十嵐工業には、年次に関係なくチャレンジの機会がある。
失敗を恐れずにやってみることを、先輩たちがしっかり見守っている。
だからこそ、若手でも自然と「一歩前に出てみよう」と思える空気があります。

教えることは、自分を鍛えること